乗り物酔い
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乗り物酔い
乗り物酔いに困っている方は少なからずいらっしゃるかと思います。
乗り物酔いは、2〜3歳から始まり小学校高学年〜中学生を中心に多く年齢が上がるにつれ減少傾向にあるとされています。しかし実際には、乗り物酔いに関する研究は少なく、詳しいことはわかっていないというのが実情です。その中でも、遠足などの長距離移動により乗り物酔いを実感、問題視しやすいという理由などから小中学生に多いとされているのではないかと考えられます。 男女比に関しても正確な研究結果はありませんが、少ない研究結果を読み解くと、男性に比べ女性の方が約2倍の確率で発生しやすいようです。 乗り物酔いは揺れを原因として症状が発生する為、「動揺病」とも呼ばれています。乗り物酔いに関係するのは耳?
内耳にある三半規管と耳石器は、体の平衡感覚を司る重要な役割を担っており、乗り物酔いと密接に関わっています。 通常時には、それらの器官が前後左右の動きや回転運動などの動作を感知し、その情報に 基づき全身筋肉の微調整を行い、姿勢を保っているため動作に合わせて転倒するといったことは起こりません。三半規管には内リンパ液が入っており、その流れから体の回転を感じ取っています。
原因
三半規管と耳石器で感知した体の位置・揺れやスピードなどの情報は脳へと伝えられますが、乗り物による不規則な加速・減速、発車や停車の繰り返し、右折・左折や曲がりくねった道などによる前後左右上下への揺れなどが過度に生じると、脳への情報量が過剰になったり、耳がとらえた情報と実際に目から入る情報とにズレが生じたりします。
すると、脳が情報を処理しきれなくなり、心臓や血管などの循環器や胃や腸などの消化器をコントロールしている自律神経の働きが乱れ、様々な乗り物酔いの症状が発生します。自律神経の乱れは嘔吐中枢を刺激し、吐き気や嘔吐といった症状ももたらします。視覚から身体の動きを予測できる立場にある運転手は乗り物酔いをしにくく、後方座席に座る人など、視覚情報が入りにくい状況にある人は乗り物酔いをしやすくなります。
3D動画などのバーチャルリアリティで生じる「視覚と平衡感覚の不一致」も乗り物酔いと同じような状態を生み出します。また、不快な臭いや不快環境、ストレス・不安などの精神的因子も関与していると言われています。
症状
・生あくび
・生つば
・頭痛
・顔面蒼白
・胃の不快感
・吐き気
・脱水症状(付随症状)
予防法
- 十分な睡眠
- 適度な食事(空腹、満腹時にも発生しやすい)
- 酔い止めの服用(乗車30分前がオススメ)
- 乗車位置、環境に気をつける
- 三半規管のトレーニング
- マット運動やトランポリン、ブランコ、滑り台などは回転や揺れに対する有効なトレーニングとなります。
対策
可能な限り、乗り物から降りる、ゲーム・映像を止めるなど、脳の混乱や自律神経の興奮をおさえるようにしましょう。- 新鮮な空気を吸う(ストレッチや風にあたり気分転換を行う)
- 無理のない体制をとる(シートベルトや衣服を緩める)
- 酔い止め、緩和のツボ刺激
- 酔い止めの服用(酔ってしまってからも効果的です)
メディカルジャパンでの介入法
弊社では、生活リズムの改善や体調管理にも注力しております。乗り物酔いに関係の深い自律神経の診断や日常的に取り入れることが難しい三半規管のトレーニングも行っております。
予防やトレーニング
マット運動やトランポリン、滑台など大人になってから行うことは難しい要素が記載されていることも多いトレーニングですが、バランスボールやクイックネストレーニングなど室内でも行える方法で取り組んでおります。
ツボの専門家である鍼灸師による確かな指導、アドバイスもおこなっております。
お子様に限らず、日頃乗り物酔いでお困りの方は是非ご相談ください。